
ロータリーキルンの設計と構築
工業炉
乾燥加熱器機
粉体原料を加熱し乾燥、焼成、焼結するための装置です。
乾燥
湿粉、粘土状、ケーキ状、液状、スラリー状、ペースト状の原料を乾燥微粉にします。
焼成
原料を加熱して焼結体を得る工程。
焼結
原料が高温で焼き固まる現象。
ロータリーキルン
真空脱脂炉
ロータリードライヤー

シロタテップなら…
前行程・後行程含めたラインで
ロータリーキルンの構築が可能
ロータリーキルンとは、回転する炉芯管の中で粉体原料を攪拌しながら加熱し焼成する熱処理工業炉です。
金属粉・鉄粉・フェライト系粉末、リチウム正・負極材などの焼成・焼結・還元・酸化・窒化・乾燥にご利用いただける装置です。
回転式で粉粒体を攪拌させながら乾燥・焼成するため、乾燥・焼成ムラがありません。
シロタテップでは、ロータリーキルンの前後の設備も含めたトータルで効率良いラインでの粉粒体エンジニアリングを提案いたします。
ロータリーキルン適合用途:金属粉末・ 混合粉末・ セラミック粉末・炭化原料・磁性粉末・ 化学薬品金属粉・高純度・高品位処理物の焼成・仮焼成、小ロット生産・熱処理試験・少量サンプル製造・連続処理

ロータリーキルン 設計事例

① 原料投入装置: 原料を投入するホッパーです。定量排出することで②のスケールホッパーで分量を調整しながら投入可能です。前工程がある場合は、②のスケールホッパーに直接投入可能です。
⑤ 空気輸送装置(ブロワー圧送仕様): 弊社が提案できる空気輸 送の一種です。コストパフォーマンスが高く、一つのブロワーで輸送先を複数選択できます。比較的、輸送距離を長く設定できることも特徴の一つです。
② スケールホッパー: ロードセルを使用した計量器です。後工程に必要分だけ投入することができます。また、ロスイン仕様の計量やブロワー吸引仕様の空気輸送で、空気輸送しながらの計量も可能です。
⑥ クッションホッパー: 輸送後の原料を一時的にためておくホッパーです。後工程のトラブルやメンテナンス時に製品をここで貯め置く目的があります。排出は、後工程のシフターの能力に合わせた定量供給のために振動フィーダー等を使用します。
③ 空気輸送装置(圧縮空気仕様): 空気輸送の一種です。タンクに圧力をかけて、また、タンク下部の輸送エアーで原料を輸送・投入致します。使用空気量が少ないので、輸送先の空気処理が少ないのが特徴です 。弊社では、様々なタイプの空気輸送方式の提案が可能です。
⑦ ナイロンメッシュ式チェックシフター: 金属異物を極端に嫌う製品の場合は、スクリーンをナイロン等の樹脂で篩います。網同士の擦れで金属異物が発生することを防ぎます。金属メッシュを使用する場合は、ウルトラソニックを使用し目詰まりを低減させることも可能です。
④ バッチ式ロータリーキルン: 一定量の原料を投入後に、昇温・保持・降温工程を経て製品を排出致します。大きさにもよりますが、ヒーターのゾーンニングでムラの無い処理が可能です。また、排出時の本体傾斜角度が少なくて済むように内部に特殊加工を施してあります。
⑧ 動力・制御盤: 標準仕様からSUS・防爆仕様と様々な仕様に対応可能です。設備の大きさにもよりますが、原則、タッチパネルで表記いたします。
ロータリーキルン導入メリット
製品の品質向上
ムラなく焼成ができる
静置炉の場合、加熱にムラが生じることがありますが、ロータリーキルンであれば…
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粉体を攪拌させながら焼成するので均一に焼成できる
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正確に製品温度を計測・制御し狙った温度で焼成できる
製造工程の省力化
混合・乾燥・焼成を一工程で処理できる
混合・乾燥・焼成の工程を、バッチ式ロータリーキルンで有れば同一工程にまとめることが可能です。また、連続式ロータリーキルンでの処理で生産量を増やすことが可能です。
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連続式であれば24時間365日のフル稼働が可能
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バッチ式であれば混合・乾燥・焼成(反応)を同一工程で処理可能
ロータリーキルンなら、
一度の処理で品質のよい製品ができます
設備例
ロータリーキルン式熱処理炉
ROTARY KILN TYPE FURNACE
キルン寸法(連続式)
加熱部 386φ×1800L
冷却部 386φ× 800L
処理量:50kg/hr
温度:800~1050℃
雰囲気:窒素
用途:金 属粉の焼成


ロータリーキルン(レトルト逆回転排出方式)
ROTARY KILN TYPE FURNACE
レトルト寸法(バッチ式)
1250φ×2700L
仕込原料量:126kg/CH
温度:400℃
雰囲気:窒素
用途:粉体の仮焼成
ロータリードライヤー
ROTARY DRIER
レトルト寸法
乾燥部 900φ6000L
冷却部 900φ2000L
処理後水分量:1%以下
処理量:450kg/Hr
温度:500℃〜600℃
用途:造粒物の乾燥

ロータリーキルン導入事例
バッチ式
ロータリーキルン 使用実例
原料投入
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原料投入
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常温 ⇒ 200℃ 昇温時間1時間
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内温(材料の温度)がレトルトの温度に追従するまで1時間キープ(各種ガス注入でのプレ乾燥)
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200℃ ⇒ 800℃ 昇温時間3時間
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内温の追従+反応時間で5時間キープ(焼成・反応※各種ガス注入可)
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800℃ ⇒ 500℃ 降温(自然降温)レトルトの温度が500℃で急冷可能です。
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500℃ ⇒ 100℃ ファン起動(内温が下がれば次工程へ)
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100℃ 排出0.5~1時間(逆回転)
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シロタテップでは
あらゆる粉体熱処理のご相談承ります!
粉体原料のロス・廃棄を減らしたい
最低仕込量が多い焼成炉では、テスト品・サンプル品焼成の際に多くの廃棄が出てしまいます。小型の焼成炉を使うことで無駄を減らせます。
粉体の純度を下げたくない
焼成炉へ直接の粉体原料の投入をせず、小型ポットを別途製作することで粉体の純度低下を防ぐことができます。
焼成温度を管理したい
粉体焼成時の、炉内雰囲気温度(セル内の雰囲気温度・炉外温度(ヒーター温度)・製品温度をモニターすることが可能です。
焼成炉のテスト・デモは可能ですか?
仕込み量2Lのテスト機がご利用いただけます。処理温度は1000℃~1100℃で最適なご提案をさせて頂きます。
粉体原料投入にはどんな方法がありますか?
手投入(スコップ)で投入もしくは、投入機(振動式・スクリュー式・空気輸送式)を使用して投入する方法があります。粉体物性や計量の有無などを確認し最適な選定をいたします。
引火性のある粉末を処理できますか?
引火性のある原料は、キャリアガスを流して発火させない対応等が可能です。
シロタテップでは、粉砕機・分級機・混合機・乾燥機・粒子設計などあらゆる粉体処理機器・装置を取り扱いしており、粉粒体処理システムを総合的に提案できる技術力・ノウハウがございます。
必要とされる複数の工程を、粉体処理機器・装置の組み合わせや運転条件を考慮し、最適な提案をさせていただけます。
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